KZ BLOG

Kahler(ケーラー)トレモロを大解説

[ 2018.06.13 ]

エレキギターに搭載されたビブラート・ユニットは、シンクロナイズド・トレモロを筆頭に、フロイドローズ、ビグズビーと幾つもありますが、KZいち推しのビブラート・ユニットは「Kahler(ケーラー)トレモロ」です。Kz Oneの特徴の一つに挙げられるのではないでしょうか?

ところで、Kahlerって本来は「カーラー」と発音するってご存じでしたか?2017年のNAMMショウでKahlerの社長さんに「カーラーを使ってくれてありがとう」って挨拶されて焦りました。日本国内ではケーラーの方が通りが良いので、便宜上ケーラーで通してます。この記事内でもケーラーで進めます。

まずはケーラートレモロをフィーチャーした動画をご覧ください↓

ケーラートレモロは、フロイドローズが流行った80年代に新世代のビブラート・ユニットとして注目を集めたらしいのですが、90年代以降暫く市場から姿を消しました。2000年代に生産を再開し現在に至るわけですが、一時期市場から姿を消していたために認知度は今一つ。特に若いプレイヤーは知らない人が多いようです。ネット上には「音質が変わる」「チューニングが合わない」「サステインがない」など、知名度が低いマニアックパーツの宿命か誤った情報が散見されます。

そんなケーラーの濡れ衣を晴らすべく、ケイズギターワークスがケーラートレモロを大解説します!

まずは、いわゆる良くないとされるところを挙げてみましょう。
・調整方法が分かり難い → 調整できるポイントが多いので、仕組みを理解していないと難しいですね。この記事で解消できるように頑張ります。
・ケーラー独特の音になる → T.O.M、シンクロナイズド、フロイドローズ、ビグズビーそれぞれにそのブリッジの音があります。ケーラーを使えばケーラーの音になるのは自然な事だといえます。
・音のアタック感やサステインが弱くなる → 固定式のブリッジと比べればその傾向はありますが、他のビブラート・ユニットと比べれば特に弱くはありません。そこを補って余りある利点があります。

事実、Kz One使用アーティストの本田毅さんや渡辺香津美さんを初めとするたくさんのプレイヤーが、「KZを弾いてケーラーのイメージが変わった!」「ケーラーってこんなに良いんだ!」と驚かれました。本田毅さんは、ケーラートレモロの操作感にインスパイアされたKz One使用を前提とした曲を書いてくださった程です!

それではケーラーの良いところを挙げてみます。
・スムースな使用感で音程の変化がなめらか
・チューニングの安定感が抜群
・アップもダウンも音程変化の幅が大きい
・各弦の弦高を細かく調整できる
・弦間ピッチの調整ができる
・オクターブ調整が簡単
・トレモロをロックすることができる(弦交換時にも便利)
・弦交換がとても簡単

まとめると、調整できるポイントが多い&ユニット自体の認知度が低いので調整方法が判らず敬遠されているというのが実情では無いでしょうか?
裏を返せば、調整方法さえマスターしてしまえばしなやかな動きでチューニングの安定感が抜群&音程変化の幅が大きく気持ちの良い使用感というケーラートレモロ独自の良さを発揮できると言うことです。

KZが「ケーラートレモロ」を推す理由。それは、シンクロナイズド・トレモロ、フロイドローズ、ビグズビーその何れとも異なったユニークな点に惹かれたからです。

それでは具体的な調整方法を解説しましょう。

先ずはケーラートレモロの調整に必要な工具一式↓


上から15センチスケール(裏側はインチ表示)、プラスドライバー、5/64インチ六角ドライバー、1/16インチ六角ドライバー、0.05インチ六角ドライバー。六角ドライバー3種はギターに付属します。

トレモロアーム取り付け部↓

ネジタップが切ってあるので、時計回りに回して装着。最後まで回しきってしまうと動きが止まってしまうので、2~3回転戻してセッティングするのがオススメ↓

5/64インチの六角ドライバーを使って、アームのローテーション(トルク)を調整します。

右に回すとトルクがきつく、左に回すとユルユルに。

5/64インチの六角ドライバーを使用して、スプリングテンションアジャスターを調整します↓

弦のゲージに合わせて、トレモロユニットの後部(カム)がトップパネルと水平になるように調整↓

カムは前に傾いても後ろに傾いてもチューニングが安定しないのでNG。

ユニット裏側。2本のスプリングでテンションをコントロールしています↓

0.05インチ六角ドライバーを使用して、弦間ピッチを調整します↓

KZでは弦間ピッチおよそ10.4ミリでセッティング。

0.05インチ六角ドライバーを使用して、弦高を調整します↓

KZ出荷時の標準セッティングは、12フレット上で弦との距離が、1弦1.3ミリ、2弦1.4ミリ、3弦1.5ミリ、4弦1.6ミリ、5弦1.7ミリ、6弦1.8ミリ。

プラスドライバーを使用してサドルを前後に移動させ、オクターブ調整をします↓

ネジを緩める際は弦を持ち上げてズラします。

1/16インチの六角レンチを使用して、このネジを締めることによりトレモロを固定できます↓

トレモロを固定することで、弦交換がやり易い&作業が安定します↓

トレモロ不要の場合は、このまま固定ブリッジとして使うことも可能。

ペグからナットへ弦の通りを真っ直ぐに、ヘッド角を緩やかにする事でチューニングが安定します。ナットには潤滑製に優れたTASQを採用↓

そして、ケーラー搭載のKz OneにはGOTOHのロックペグを標準採用↓

ケーラー社はケーラートレモロにはロックナットを推奨しているのですが、ロックペグを採用しヘッドデザインを工夫したことで、ロックナットの必要がなくなりました↓

ロックナットのギターは自然な弦の響き、特にヘッドの鳴りが損なわれるのでKZではロックナットを使用しないヘッドデザインを最優先に考えました。

ロックナットを使用しなかったことで、不要になったファインチューナーのツマミを取り外した状態が「KZ標準」です↓

弦のボールエンド側をカット必要がないので、弦交換が簡単&スピーディーに行えるのもケーラーの良いところ↓

ボールエンドを溝に引っかけるだけなのでとても簡単。

Kz One 2018年モデルから、標準仕様と比べて先端部が15ミリ低いKZ特製トレモロアームを標準装備。ボディートップからアーム先端までの高さが55ミリ〜60ミリくらいに収まる計算です。

アームを持ちながらのピッキングがやり易くなりました。

最後にKz Oneに付属のマニュアル画像↓

なお、KZではケーラー搭載モデルの出荷時にアームのトルク、カムの傾き、弦間ピッチ、弦高、オクターブをセッティング弦のゲージ(.010 – .046)に合わせてセッティング済み。ゲージを変えなければお客さまご自身で調整する必要はありません。

以上、Kahler(ケーラー)トレモロを大解説でした。
つたない文章で恐縮ですが、この記事が少しでもケーラートレモロの認知度向上につながったら嬉しいです。

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こだわりのセミホロー部を大公開!

[ 2018.03.26 ]


画像は、セミホローモデルの内部構造が見えるモックアップです。

ホロー部のデザイン(設計)は、ふくよかなエアー感とサステインのバランスを狙って試行錯誤しました。1弦側・6弦側共にツノ部分を掘らずに残すことで、特にハイポジションでのサステインが残ります。

また、ホロー部が3つに分かれているのもポイント。ステージ上の爆音でもハウリングに強い構造なんです。ちなみに、真ん中の凸型のザグリにはケーラーブリッジが取り付け用。

Kz One Semi-Hollow(セミホロー)モデルは、サステインを残しつつふくよかなエアー感を実現。それでいてハウリングに強いギターです。

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Web版「ギター工房放浪記。」が公開されました。

[ 2018.03.14 ]

ギターマガジン3月号の特別付録小冊子「ギター工房放浪記。」にケイズギターワークスが4ページに渡り掲載されました。

Web版がデジマートマガジンにて公開されました!

工房とオリジナルモデルの紹介となっております、是非、ご一読ください。

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KGWピックアップ内部公開!

[ 2018.02.26 ]

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ケース、セラミックマグネット、シールディングされたボビン、スティール製アンダープレート、ベースプレートまで全て特注品。幅広に巻かれたコイルは、ワックスポッティングされます。
最後にエポキシ樹脂を充填したケースに収めて、完成です。

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オリジナルピックアップ「KGW」について

[ 2018.02.23 ]

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ケイズギターワークスのオリジナルピックアップ「KGW」は、60年代初期のUKスタイルを元にしたシングルコイルピックアップです。ビンテージなブリティッシュトーンを残しながらも、より使い易いサウンドに仕上げました。

品質が安定するようにボビン構造を取り入れるなど、独自の工夫を施しました。また、金属カバーと同様の効果を得るため、シールディングが施されたボビンを使用し、シールド効果も併せ持つスティール製アンダープレート(U字ヨーク)の採用も相まって高い対ノイズ特性を実現。

U字ヨークは弦振動を音声信号に変換する効率を高め、シングルコイルとしては音圧感があるサウンドを演出。また、意図的に減磁したセラミックマグネットを使用する事でレンジが広く、マイルドなサウンドとロングサスティーンを獲得。さらに、幅広なコイル形状にする事でハーモニクス豊かでワイドなサウンドを実現。ピッキングニュアンスが出しやすいサウンドデザイン。

一般的なシングルコイルと比較して、直径が細いマグネットワイヤーを使用。少なめのターン数で巻き上げる事でコイル体積を小さくし、ハムノイズの発生量を抑えました。コイルはワックスポッティングされた後にエポキシ樹脂で全体をコーティングしてある為、ハウリングに非常に強い構造。

最適な音量バランスが得られるよう、ポジション毎にターン数は調整されています。なお、ミドルピックアップのみリバースワウンド(逆巻き)、リバースポラリティ(逆磁極)となっており、ミックス時にハムキャンセル効果を得られる設計です。

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Kz Oneに最適なハムバッカー・ピックアップが完成しました!

[ 2017.11.30 ]

Kz Oneに最適なハムバッカー・ピックアップが完成しました!
ケイズギターワークス・オリジナル・ハムバッカー「Kz Classic」は、50年代スタイルのヴィンテージ・ハムバッカーをベースに、ワイドレンジでピッキングニュアンスの表現に優れたサウンドにアレンジ。表情豊かな演奏が可能です。50年代ヴィンテージスタイルのニッケルシルバー製ピックアップカバー&ベースプレート、プレーンエナメルワイヤー、アルニコ2マグネット、チーズヘッドポールピース、木製のスペーサー、ブチレート製ボビンなど、使用パーツを厳選。ポッティング加工(含侵処理)により、マイクロフォニックによるハウリングを防止。直流抵抗値はブリッジ8.2~8.4k程度、ネック7.8~8.0k程度です。

Model:Kz Classic N/Kz Classic B/Kz Classic AS
Cable:4コンダクターケーブル(Kz One Adam Model専用のKz Classic ASはシングルコンダクターケーブル)
Cover:Nickel cover
Magnet:ALNICO-2
Price:18,000 yen (Without Tax)
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コントロール&ピックアップコンビネーション説明図

[ 2016.05.27 ]

Kz One Standardのコントロール部とピックアップコンビネーションの説明図を追加。
初めてKz Oneスタンダードを触る方でも、コントロール部の仕組みがご理解頂けると思います。

コントロール
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ピックアップコンビネーション
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ブライアンに会いました!

[ 2014.08.22 ]

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8月16日(土)、ブライアン・メイに会うため大阪「SUMMER SONIC 2104」に行って来ました。当初は東京で会うつもりでしたが、様々な事情が重なり、前日午後7時過ぎに急遽大阪に行くことに。

ブライアンは、僕と妻、2歳半になる息子、それからKZ Junior(ジュニア)モデルの開発からずっと僕を支援してくださっている徳田さんの4名を個人的に招待してくれました。

新横浜駅、午前9時過ぎの新幹線で新大阪へ。午後2時頃サマソニ会場に到着。連絡の行き違い・勘違いなどから直前までドタバタして肝を冷やしましたが、午後6時過ぎから30分間ほど時間を作ってくれました。

まず自己紹介をして、徳田さん、妻、息子の紹介。少し恥ずかしがる息子に対し、ブライアンが手を差し出してくれたり、話しかけてくれたりと、暫くは息子の独壇場でした。

ところで、今回の個人的な面会の目的は、ブライアンにお礼を伝えることでした。17才でQUEEN、ブライアンに出会い、レッド・スペシャルに出会ったからこそ今の自分があること。オフィシャルシグネチャーモデル「BMスーパー」を製作したことで夢が叶ったことなどを伝え、ブライアンとレッド・スペシャルへの感謝を伝えました。

ブライアンからは「メールでは何度もやり取りしていたけれど、初めて会えたね」、「(BMスーパーに関して)素晴らしい仕事をありがとう」、「今回は時間がなくてKZモディファイドAC30のテストができなかったけれど、後で(メールで)話し合おう」というような言葉をかけてもらいました。

少し落ち着いたところで8月31日の「KZモディファイドVOX AC30体験クリニック&スペシャルライブ」の内容を簡単に説明して、フライヤー(チラシ)にサインをもらいました。そして最後に5人で記念撮影。この頃には息子もすっかり打ち解けていました。

今回、家族同伴だったこともあり、ブライアンと心の交流ができたと思います。これを機に、ビジネス抜きの関係を深めていければ嬉しいです。

純粋にブライアンが好きで、レッド・スペシャルが好きで、クイーンが好きだった頃に戻って、ケイズギターワークス第二章のスタートを切ろうと思います。

最後に・・・今回このような素晴らしい機会を与えてくれたブライアン、忙しい中スケジュール調整をしてくれたブライアンのパーソナルアシスタントのシャロン、最後の最後まで尽力してくださった徳田さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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パワースケールのススメ

[ 2011.07.31 ]

パワースケールのススメ。
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画像:パワースケールが組み込まれたVOX AC30 6TB-Xのコントロールパネル
AC30は1ボリュームタイプの真空管アンプです。設計上、プリ管に供給する電流量を調節する「VOLUME」をある程度上げないとゲインが得られず本来のサウンドが得られません。(ブライアン・メイが「VOLUME」をフルテンにしていることは有名ですよね。)AC30に付いている「VOLUME」ツマミはプリアンプの増幅量(歪みの深さ)をコントロールするものです。
アンプをドライブさせたまま音量を下げる手段としては「スピーカーアッテネーター」がありますが、どうしてもサウンドが変化してしまいます。また、フルドライブ状態はパワー管に相当な負荷がかかるため、トラブルが多くなり寿命も極端に短くなります。よく「AC30はトラブルが多い、壊れやすい」などと言われますが、実はこの辺が原因だったりします。
そこで、ケイズギターワークスはパワースケールをお勧めします。パワースケールとは「大音量時と同じサウンドを小音量時にも獲得」する為の方法論とその技術のことです。技術的にはパワーMOSFET(電解トランジスタ、 FETの一種)や2個の可変抵抗器(ポット)等を「フェイズインバーターの後ろ(パワー管の前)」と「アウトプットトランスの一次側センタータップとB電源チョーク・フィルターの間」に組み込む事で実現します。パワースケールを組み込めばパワー管に掛かる負担が軽減されます。結果、パワー管の寿命が延び、トラブルも起きにくくなるなど、いいことずくめです。
パワースケールはDC電圧調節の「POWER」ツマミとパワー管に供給する電流調節の「DRIVE」ツマミの組合せで音量と歪み量を細かく設定できるの で、どんな音量でも最適なサウンドが得られます。「POWER」はDC電圧をコントロールし、「DRIVE」はパワーアンプの増幅量(音量)をコントロールします。
セッティング方法:まず「POWER」と「DRIVE」2つのツマミを同じレベル(位置)にセットして大体の音量を決めます。そこから歪みを足したければ「DRIVE」を少し上げ、削りたければ少し下げます。最後に「DRIVE」の調整で変化した音量を「POWER」で微調整します。
パワースケールを組み込めば、自宅でもライブでもAC30のサウンドを100パーセント引き出せます。パワースケールは音量を無段階で調節でき、深夜に寝室でも鳴らせるくらいにレベルを下げても「AC30サウンド」が得られます。パワースケールに出会うまでは絶対的に気に入っていたTHDアッテネーターと比べても、はるかに自然なサウンドで音量を下げることが可能です。もちろん、2つのポットを10の位置に合わせれば、フルアップ状態となります。
パワースケールをオススメです。


パワースケール組込:43,200円~(コンプリート、スペシャルモディファイと同時に行う場合は21,600円)

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