Kz Guitar Works

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レビュー

アーティスト・レビュー

渡辺香津美(ギタリスト)

ケイズギターワークスのKz One Semi-Hollow(セミホロー)を初めて弾いた時の印象は「僕の所有している、どのギターにも無いサウンドが出せる」というものだった。フロントのシングルピックアップのスイートなトーン。2つのピックアップの組み合わせから生れる、多彩なハーフトーンの歯切れ良さ。ピックアップをシリーズにしてアウトプットする、ファットでパワフルなサスティーン。どれも伝統的なサウンドのニュアンスを残しつつ、極めて様々なジャンルの音楽にフィットしそうなサウンドだ。そして最もユニークなのが必殺のフェイズ・アウト・トーン。一体どこで使ってやろうか(笑)。この楽器の東京デビューは、僕がかつて参加していたテクノバンド「YMO」のトリビュートライブ。Kz Oneは、ステージを飛び交うシーケンサーの細かなラインと、シンセベースの分厚いボトムにも埋まることなく、リズムカッテイングからオーバードライブさせたソロまで、実に気持ちよくプレイさせてくれた。まさにスタンダードにしてモダーン! ネックのグリップも馴染み良く、ピッチの安定感もライブでは強い味方だ。逗子発信のオリジナリティー溢れるギター、Kz Oneのさらなる進化を楽しみにしている。

アダム・スラック(ギタリスト)

僕はKz Guitar Worksと一緒にこのギターをデザインし、セミホローボディーに、シンプルに1ハムバッカーを合わせたんだ。ライブではブリッジポジションのピックアップしか使わないからね。ボリュームとトーンを使ってサウンドメイキングするんだ。また、このギターは’58スタイルのミディアム・ファットグリップを採用してもらったんだ。素晴らしいサウンドだし、とても心地よくプレイできる。ジューシーでパンチのあるミドルレンジ、そして伸びのあるハイトーン・・・このギターが大好きだよ!

本田毅(ギタリスト)

Kz Oneセミホローモデル。僕の好きなレッド・スペシャルライクなNEWギター。ネットでその存在を知ってから、ずっと気になっていました。初めて手にした瞬間、自分の嗅覚が正しかったと確信。パッシブでありながらパワフルなピックアップ、23通りの組み合わせから生み出される多彩なトーン、そしてギター本体の素晴らしい鳴り。シリパラ・スイッチを使って得られるシングル・コイルのハーフトーン・サウンドは、弾いてすぐに気に入りました。ケーラーのトレモロ・ユニットも独特のサウンドに一役買っています。このギターからインスパイアされて音楽が湧いてきています。これからの更なる進化も期待です。

ダニー・ゴメス(ギタリスト)

初めてKz One Standardを見たときは驚いたよ。伝説のオリジナル・レッド・スペシャルと、ケーラーを搭載した1984年ギルド製レッド・スペシャル、ダブルカッタウェイのレス・ポールが高次元で融合されて、そこにKZ独自の味付けがされていたからね。クラシックな雰囲気を残しつつ、プレイヤーフレンドリーなデザインだし、扱いやすく工夫されたコントロール部で、ビンテージトーンから現代的なトーンまで多彩に表現できる。そして、信頼できるトレモロシステムとロック式ペグが、表現力に溢れた素晴らしい演奏を可能にしてくれる。クラシックかつアバンギャルドなギターだよ。ケイズギターワークスがデザインした、この驚くべきギターは熱烈なクイーンファンだけじゃなく、より広いギタリスト向けだね。何でもこなす多才なギターを探していたギタリストにピッタリだよ。

清水一雄(ギタリスト)

Kz One Semi-Hollow(セミホロー)は、ホローボディらしいナチュラルでエアー感ある甘い音が素晴らしい。シリパラ・スイッチをシリーズ(直列)にセッティングすればパワーがあって、粘る泣きのギターが弾きたくなります。パラレル(並列)に切り替えれば、とたんにシャキっとしたハーフトーンサウンドが気持ち良いです。抜けが良くて、アルペジオが弾きたくなります。Kz One Junior(ジュニア)は、締まったサウンド。リア・ピックアップはパワーコードをジャキジャキ弾きたくなり、フロント・ピックアップは甘いトーンです。ソリッドのフェイズ・アウト・サウンドも良いですよ!スタンダードとソリッド、どちらもサウンド・バリエーション豊かなので、きっと気にいるサウンドが見つかるでしょう。両モデルとも作りがしっかりしていて、プレイアビリティ最高です。たくさんのギタリストに弾いてもらいたいギターです。

高橋圭一(ギタリスト)

ホローボディのギターはエアー感と引き替えに、サウンドの芯がなくなるイメージがありました。しかし、Kz One Semi-Hollow(セミホロー)は、しっかりと芯がありながらエアー感もあり、素晴らしい。レンジの広いピックアップと多彩なコントロールで、守備範囲の広いサウンド作りができます。Kz One Junior(ジュニア)はセミホロー同様の幅広さを持ちながら、暴れた感じがすごく出せます。感情が高ぶった時でもサウンドが付いてくる安心感があり、いわゆる激しいミクスチャー系のプレイも十分できます。

ブレント・マスカット(元 Faster Pussycat・ギタリスト)

このギターは凄いよ。このハンドメイドのギターは、僕のプレースタイルに合っていてとても気に入っている。多目的に使えるし、サステインも素晴らしい。ロックンロールだけじゃなくてカントリーだって演奏できる。こんなギターは今まで弾いたことが無いよ。凄く鳴るし、音とバイブレーションがとてもいい感じだ。これからも弾くのが楽しみだし、持ち出して見せ回るつもりだよ。桜が咲いている時に届いたから「SAKURA」っていう名前を付けてあげたんだ。最高にハッピーだよ。ありがとう、ケイズギターワークス。

小南数麿(ギタリスト)

僕はライブで前回、今回と違うモデルを使いましたが、とても進化を感じました。その進化はケイズギターワークス独自のものだと思います。でも、独自だからといって「扱いづらい暴れ馬で飼い慣らすのが・・・」なんてことはなく、とても弾きやすく手に馴染んできます。エレクトリックですが、アコースティック豊かなんですよね。そしてシングルコイルなのでワイドレンジですが、パワーは十分で物足りなさは感じません。ケーラーのトレモロユニットもスムーズで使いやすいです!そしてアッセンブリーの組み合わせで作り出される音は魔法のように表情を変えます。これからの進化も楽しみです。皆様も是非この音の魔法を手にとって体験してみてください!!