Kz Guitar Works

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フライヤー・メール2

更新日:2009年1月14日

フライヤーさんとメール等でやり取りした中から、トレブルブースター、アッテネーター、アンプに関する記述のまとめ、第二弾です。


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「ブライアンは、ギターのボリュームを絞ったときの音色に輝きがあって細かいニュアンスがきっちり出ていることがどれほど彼にとって大切かってことを、よく話していたよ。これは僕がトレブルブースター・デラックスをデザインするときになんとか保ちたかった特徴で、トレブルブースター・ツーリングはその辺りがとてもうまくできていることは皆さん知っているよね。」
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「当然、より太い音が出てパワフルなブースターは上記のポイントがあまり得意ではないんだ。フライヤー・サウンド社の新しいトレブルブースター・プラスもそれと同類だ。最大限にゲインと音の太さを強調した結果だよ。ただそれでも、できるだけパンチがありながらも細かいニュアンスがるようにしたつもりだ。ボリュームを絞った時にブライアンの言う上記必要条件も満たせるはずだ。ペダル、アンプ、ギターのデザインはある意味、妥協の産物というか、どこかを強調すると他の部分が犠牲になったりするものなんだ。トレブルブースターに関してはどこのメーカーも個別にはいい仕事をしていて、良いか悪いかは全て個人の趣味の問題といってもいいかもしれないね。」
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「重要なのはブライアンがいつもAC30をフルボリュームで使っているということなんだ。この点がフルボリュームで鳴らせないが故にアッテネーターを使わざるを得ない多くの人とは決定的に違う点だね。アッテネーターは馬力・ダイナミックス・音の太さ等の点においてフルアップ時より少し劣るので、通常よりホットな入力信号を入れてやらないとフルアップ感とサステインが得られないんだ。だから多くの人がアッテネーターと共に使う時に、よりパワーのあるブースターを好むのは不思議な事ではないんだ。同じように僕自身もアッテネーターを使ってプレーするときは、よりファットなブースターの方がいい感じがするよ。スタンダードなトレブルブースターでは低ボリュームのアッテネーター環境では十分なゲインと音のふくよかさが無いように感じるんだ。」
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「ところが、ディーキーアンプの場合はちょっと違って、パワフルで中域の張り出した信号では入力段階で受け止め切れずに音が飽和してしまうんだ。パワフルなブースターはこの小さいアンプに適した繊細なニュアンスを持ち合わせていないからね。プロセッションや初期のクイーンのディーキーのサウンドが完璧だったのは47nの入力コンデンサーと25-29dbのゲインを持つブースターが完全にディーキーとマッチしていたからだよ。ブライアンがパワフルなブースターとディーキーを合わせて使ったことはないと僕は確信しているよ。しかしこれは他の複雑な問題の入ったパンドラの箱を開けることに繋がるので、今のところはこれで十分じゃないかな。」
「ジョン・ディーコンは1998年の7月に僕のインタビューに答えて、彼はブライアンに一度もトレブルブースターを作ったことは無く、あれは誰かの誤解だとも言ったんだ。ジョンが忘れただけかも知れないけど、ジョンの記憶はいつも非常にクリアなので、これは俗説を覆すことになるかも知れないね。」


VOX AC30 TB-Xのようなマスターボリューム無しのアンプの性能を最大限に引き出すには、フルボリュームに近いところまで出力を上げる必要がありますが、パワーアッテネーターを使用すれば小さなボリュームでアンプのフル出力時に近いディストーションサウンドが得られます。Kz Guitar WorksではTHD Hot Plate(16Ω)を使用しています。音質が良く、音量のコントロール範囲が広いと定評のパワーアッテネーターです。
以上、トレブルブースター、アッテネーター、アンプに関する内容でした。