Kz Guitar Works

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一週間

更新日:2009年11月10日

「VOX AC30TBシリーズ(1994年~2004年モデル)」や「VOX AC30BM(ブライアン・メイ・モデル)」のモディファイ技術を学ぶために、グレッグ・フライヤーさんに10月24日から30日まで来日していただきました。
もっと早くブログに書こうと思っていたのですが、作業が多岐に渡る上に内容が膨大なこと、企業秘密な部分もたくさんあることなどから、なかなかアップできませんでした。これを書いている今も、膨大な資料の整理と頭の整理が済んでいない状態です。作業中の様子をビデオで記録したのですが、編集どころか確認もできていません。
そこで、とりあえず各日の作業内容を簡単にアップすることにしました。詳細なモディファイの内容や具体的な説明は、資料と頭の整理が済んでから少しずつアップしていこうと思います。


10月24日(土)
17時10分頃、成田空港到着。
21時20分~21時40分頃まで、片瀬工房。
10月25日(日)

14時20分~20時10分まで作業。
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ブライアン・メイ・スーパーのテスト。
アンプ各部の役割やモディファイ内容について話す。
セレッション・スピーカーについて。
お薦めの真空管について。
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AC30BMのヘッド部を取り出す。
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各部の電圧を測定し、アンプの状態を記録する。
ブライアンのアンプに加えられたヒューズ回路について。
真空管の冷却用ファンについて。取り付け位置のアドバイス。
20時10分頃~22時00分までは、夕食しながら来年以降の新たなプロジェクト等について話す。
10月26日(月)
10時20分~20時30分まで作業。
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全ての真空管ソケットとメインボード(パワーステージボード)に繋がっている配線を外す。
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アウトプットコントロール・ブーストボードの取り外し。(この基板は使用しません。)
作業する際に必要な工具など。中でも「漏電ブレーカー」は必須。
真空管ソケットについて説明。
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メインボードを取り外す。
チョークトランスを外す。
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HAKKO474を使って真空管ソケットの端子をキレイに。
アルミパネルのエッジ部バリ取り。
ボリュームポット取り付け穴を広げる。
21時00分頃~22時00分まで、夕食しながら翌日の作業内容について。
10月27日(火)
9時15分~14時00分、16時00分~17時30分まで作業。
メインボードの要交換パーツを外す。
基板上の端子(タレット)をキレイに。(HAKKO474)
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12時00分、フライヤーさんが来日前に送ってくれていた荷物が届く。フライヤーさんモディファイのAC30TBや交換用トランス、使用する電子パーツ一式、工具など、段ボール箱5つ。
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基板の加工。
交換チョークトランスの取り付け位置の確認
メインボードに交換パーツを取り付ける。
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17時40分~22時30分までKORGの吉永さんと会談。
20時10分頃からは片瀬工房近くのレストランに場所を移動して食事。
22時40分~23時45分、翌日のライブで使用するアンプ2台とギター3本などを積み込み。
10月28日(水)
9時30分~13時05分まで作業。
レッド・スペシャルのトレモロ・ユニットのテスト。
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フライヤーさんはライブのためにスペシャル・トレブルブースターを製作。(2010年モデルのプロトタイプ)
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真空管ソケットの端子をキレイに。
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プリアンプボードの要交換パーツを外す。(写真は外す前)
13時05分、片瀬工房を出発。横浜のライブハウスへ。R0012528.jpg
14時30分頃~15時10分頃まで、アンプや新TBのテスト。
15時10分~18時00分頃までライブリハ。フライヤーさんとアンプやTBのサウンドチェック。
19時30分頃~22時05分、レッド・スペシャル・ライブ本番。素晴らしいライブでした。
23時10分頃、片付け終わりで片瀬工房へ。24時00分頃、藤沢到着。
10月29日(木)
8時30分~19時00分まで作業。
プリアンプボードの回路の改造。
真空管のソケット加工。
WWRY仕様アンプのバックパネルを開けて、モディファイ意図の説明。
配線材、ゲージや取り回し方の説明。
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プリアンプボードに交換パーツを取り付ける。(写真は取り付け前)
プリアンプボードに「CUT」回路の取り付け。(これで基板の加工はほぼ終了)
AC30BMのダイアグラム(回路図)を見ながら、モディファイ意図の説明。
インプット・ジャックソケットの交換。
パイロット・ライトの交換方法の説明。
10月30日(金)
9時00分~15時40分まで作業。
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最終日。残り時間が限られているため、アンプとパーツを前に説明が中心。
ヒューズ位置変更の説明。
スイッチの配線材交換の説明。
コンセントプラグ交換の説明。
オン・オフスイッチ交換の説明。
シャーシの加工準備。
チョークトランスとアウトプットトランスの取り付け準備。
スピーカー・ジャックソケットの配線。
工房所有のTB-Xを使ってAC100VとAC115V入力時での各部電圧の比較。
アンプ各部の電圧測定方法の復習とアンプ回路図の書き方について。
今後のAC30BMモディファイ作業内容の確認。
15時50分頃、飯能工房を出発。成田空港へ。


とにかくあっという間の一週間でした。来日前に予定していた作業の20パーセントくらいしかこなすことができませんでしたが、裏を返せば考えていたより5倍濃密な時間を過ごしたと言うことだと思います。アンプ関わる仕事のスタートとしては、これ以上ないものとなりました。非常に濃い一週間で、忙しくて楽しくて最高でした。これからの人生を考えた時に、とても重要な経験になった思います。
今回作業することができなかった「VOX AC30TBシリーズ」のモディファイ作業などの為、来年春の再来日を約束してくれました。今から楽しみです。