ソリッドステート整流 更新日:2011-07-05 真空管回路の要は電源部です。安定した直流電圧を得るためには整流管を用いるよりもシリコンダイオードを用いる方がメリットが大きく、ブライアン・メイのAC30アンプもシリコンダイオードを用いたソリッドステート整流に変更されています。 ソリッドステートに交換した場合の注意点として、電源オンオフ時にはスタンバイスイッチを必ず使用する必要があります。スタンバイスイッチを使用しないと、真空管が温まる前に高圧が流れ、真空管や周辺の回路を痛める危険性があります。 ちなみに、音声信号は電源部を通過しませんので、ソリッドステート整流に変更した場合でも「オール・チューブ・アンプ」であることに変わりはなく、ソリッドステートだからタイトなサウンド、真空管だから暖かなサウンドなどと言うことはありません。 画像中央がソリッドステート整流の基板。1N4007を計6個使用。 ソリッドステート整流基板の固定には整流管ソケットの取り付け穴をそのまま利用しました。整流管が無いのでDCファンの風がパワー管に当たりやすくなるメリットもあります。 作業内容により多少変わりますが、ソリッドステート整流へ変更する費用は工賃込みでおおよそ10,500円です。なお、シャシーに加工をする場合がありますので、予めご了承下さい。プリアンプ管、パワーアンプ管一式の交換と一緒にオススメです。 お問い合わせはメールまたは電話にてお願いします。 << 前の記事 次の記事 >>