Guitar Gallery File.0037 / Kz One Junior 22F 3S11 T.O.M #10
更新日:2021-06-11
ロッカーに使っていただきたい、激鳴りのソリッドボディのKz One Junior
◇18本だけ作られた逗子製のKz One Juinor |
《ティザー動画 /約60秒で記事内容がわかる!? 》
Kz One Junior 22F 3S11 T.O.M #10
価格=275,000円(税込)
《from Work Shop》
Kz One JuniorはKz Oneを簡素化した仕様で、スタンダード・ライン。つまり、基本的な部分を国内工場で製作、逗子の工房でアッセンブリと最終調整して出荷されるモデルです。しかし、2017年には18本だけ最初から逗子で生産されたKz One Juniorが存在します。この#10は逗子で生まれたJuniorの1本です。そのため、逗子製ながらソリッドのボディとネックはアフリカン・マホガニー。また、ピックアップには“初期形状のKGW P.U.”を搭載しています。
■初期形状のKGW P.U.
このピックアップは現在のKGW P.U.と同じ構造ですが、プラスチック・カバーを“金型”を使わないで製作しました。製作方法は
■オープン・ポアのマット・ブラックとエイジド加工。
このギターはマット・ブラックのボディ、カラーとペグやブリッジもブラックで統一、さらにエイジド加工が目を惹きます。塗装はマホガニーの導管が見えるオープン・ポアで仕上げました。このギターはナマ音の段階で非常に良く鳴ります。ナマ音でつま弾くだけでも、お腹と左手に弦の振動を強く感じる、いわゆる“激鳴り”の個体です。
もうひとつの特徴はエイジド加工です。これは弾き傷をあえて付けていますが、体が触れる部分。例えば、ボディのバックはベルトのバックルを横にこすりつけた痕、ノブをコントロールする際に小指が触れる部分、ネックは親指で押さえつけた部分、エルボー・コンターは右ひじがこすれた痕・・“ギターのどこの部分”が、“プレイヤーのどこ”に接触し、“どのように傷ついた”かを具体的に想定しながらエイジド加工しました。
普段Kz Oneでは、銘木やセミホローのエアー感、大人の雰囲気などが印象的と思います。#10はソリッドボディの芯が太い鳴り、逗子製ながらリーズナブルな価格。ガンガン使っていただけるアクティブなロック・ギタリスト向けの一本でしょう。
▲ボディ・トップ
▲KGW P.U.(初期形状)
▲T.O.Mブリッジ
▲エイジド加工
▲エイジド加工
▲エイジド加工
▲エイジド加工
▲ヘッド・トップ
▲ヘッド裏
▲シリアル・ナンバー
▲エイジド加工
▲エイジド加工
《SPEC》
[ボディ]
■ボディ構造 : ソリッド セットネック
■ボディ材:アフリカン・マホガニー
■バインディング :なし
■ブリッジ : T.O.M
■PU : KGW (初期形状)
■コントロール : 3S11
[ネック]
■スケール : 635mm
■ネック木材 : アフリカン・マホガニー
■指版材 : マダガスカル・ローズ
■指板バインディング : なし
■ネックグリップ :モダンC
■フレット数 : 22F
■フレット : FW47095
[パーツ]
■ハードウェア・カラー :ブラック
■ペグ : SG301
[塗装]
■カラー :マット・ブラック
■仕上げ : オープン・ポア
■重量 : 3.27kg
※本記事は2021年6月時点の情報です。