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AC30BMモディファイ

更新日:2011年4月27日

お待たせいたしました。VOX AC30BMアンプのモディファイを始めます。まずは既存のプリント基板(PCB)を利用した「コンプリート」からサービス開始です。
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モディファイ内容
スパークキラー追加
アウトプット・トランス交換
チョーク・コイル交換
オン・オフインジケーターをネオン管に交換
ボリューム・ポット交換
ボリューム・ツマミ交換
インプット・ジャック交換
アウトプット・ジャック交換
ACインレットの交換
整流管のソケットを交換
全ての配線材を交換
全ての抵抗を交換
全てのキャパシターを交換
プリント基板のパターンを加工(信号経路の変更・改善)
”カット”回路の追加
出力選択およびトレブルブースター回路の除去(プリント基板ごと)
インプット・ジャックの位置変更(ご希望に応じて)
カスタマイズ(モディファイに追加する場合の特別価格)
パワースケール組込:10,500円(通常価格:21,000円)
DCファン組込:4,200円(通常価格:8,400円)
ソリッドステート整流に変更(ブライアン・メイ仕様):5,250円(通常価格:10,500円)
整流管交換(Sovtek GZ34/ 5AR4):1,890円(ソリッドステート整流に変更の場合は必要ありません)
プリ管交換(復刻版 Mullard 12AX7/ECC83、ローノイズ、ローマイクロフォニック):4,410円(@2,205円)
パワー管交換(復刻版 Mullard EL84/6BQ5、マッチドクォッド、バイアス指定):12,600円(@3,150円)
ご注文、お問い合わせはメールまたは電話にてお願いします。



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手前がモディファイを施した「AC30BMコンプリート」のヘッド。奥はモディファイ前のノーマルヘッド。
マーキュリー・マグネティックス社(Mercury Magnetics)の出力トランス、チョーク・コイルにアップグレード。ハンド・ワイヤリングでとても丁寧な作りです。
出力トランスはパワー管からスピーカーへの信号を橋渡しします。アンプのサウンド・キャラクターに大きく影響するトランスです。
チョーク・コイルは整流部で交流電圧を直流電圧に変換した後に含まれるリップル成分を取り除き、直流電圧の質を向上させるためのコイル。また、アンダートーンを取り除きサウンドの向上にも貢献します。
AC30BMの電源トランスは100V仕様なので今回は交換しません。(アップグレードも可能です。)
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手前がモディファイ後のAC30BMコンプリートのヘッド。奥はモディファイ前。
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モディファイ前、プリアンプ部。
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モディファイ後、プリアンプ部。キャパシターや抵抗は1つ1つ数値を計って選定したものを使用しています。とくに質が悪いキャパシターはアンダートーンを誘発しますので、きちんと選定することが大事です。
真空管は追加オプションの12AX7/ECC83です。プリ管はサウンドキャラクターに大きな影響を与えるとても重要な真空管です。ローノイズおよびマイクロフォニック(真空管がシャーシ等の振動を拾って発生するノイズ)テスト済み。
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モディファイ前、プリ管ソケット配線。取り回しが良くない上、線材自体も貧弱。
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モディファイ後、プリ管ソケット配線。テフロン被膜20AWGを使用。ヒーター配線をツイストすることでノイズを除去します。
ノーマル仕様のAC30BMは「アンダートーン」とか「ゴースト」「ダブルノート」と言われる演奏した音と同時にそれよりも低い音が鳴ってしまう、調子外れのオクターバーの様なサウンドが出ることが多いのですが、モディファイによってこの症状を取り除きます。オールドやリイシューモデルのAC30TBでも使用状況や電源環境等によってはこの症状が出る事がありますが、AC30BMと比べれば頻度および度合いは極めて少ないです。
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追加カスタマイズのパワー管Mullard EL84/6BQ5です。AC30のパワー管には、高品質のEL84を使用することがとても重要です。テストの結果導き出したAC30にベストなバイアスポイントを指定し、4本1セットでマッチング(マッチング・クォッド)したものを購入。ロシアにて再生産された復刻版製品。
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写真中央に写っている2つの黒ノブの付いたユニットが「パワースケール」です。パワーMOSFET(電解トランジスタ、FETの一種)を使用した基板と2個の可変抵抗器(ポット)を「フェイズインバーターの後ろ(パワー管の前)」と「アウトプットトランスの一次側センタータップとB電源チョーク・フィルターの間」に組み込みます。
仕組みを説明するのはとても難しいのですが、「音色を変えずに音量を小さくする」事ができる画期的な理論です。パワースケールを組込めば音量を無段階で 調節でき、深夜の寝室で鳴らすことができるくらいのボリュームに落としても、しっかりとした「AC30サウンド」が得られます。2つのポットを10の位置 に合わせれば回路はスルーされ、フルアップとなります。音量を下げる場合にも2つのポットを同じ位置にします。「パワースケール」を組み込めば、自宅でも ライブでもAC30が 使えるようになります。さらに「パワースケール」は出力管の寿命を延ばします。取り付け位置は、アンプ上面のコントロール・パネルになります。
AC30BMモデルのインプットジャックはアンプ背面にあるのでちょっと不便です。こちらもご希望に応じてアンプ上面のコントロール・パネルに移動可能です。
ブライアンがワールドツアーで使用しているアンプと同等のサウンドレベルに近づけるには、組み込まれているトレブルブース ター回路と30W/15Wの切替回路の除去が必要です。本来のAC30やブライアン本人のアンプには組み込まれていない回路を切り離す事で、よりストレー トなサウンドになります。


今後予定のアンプサービスです。