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フルアップのAC30サウンドを生む独創的なドライブ・ペダルFryer Guitars Mayday

更新日:2021年8月20日

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フルアップのAC30サウンドを生む独創的なドライブ・ペダル
Fryer Guitars Mayday

Fryer Guitars Mayday
価格=79,068円(税込)

 

Mayday開発ストーリー

弊社のパートナーでもあるグレッグ・フライヤー氏はレッドスペシャルの修復で知られる人物です。それに加えて、AC30のカスタマイズやフライヤー・ギターズのエフェクターの開発も手がけています。グレッグ氏は2003年にミュージカル『We Will Rock You』でVOX AC30の“製造スペシャリスト”となりました。このミュージカルはクイーンの楽曲を舞台裏で生演奏するもので、ブライアン・メイが監修しています。公演ではブライアンと同様の方法でサウンドを出したところ、普通のAC30では故障が頻発。ブライアンはグレッグ氏にその対策を依頼しました。この際、グレッグ氏はミュージカルで使うAC30のカスタマイズやペダルを提案して、これらの問題を解決しました。このノウハウはTreble Boosterをはじめとする後のフライヤー・ギターズの製品開発に大きな影響を与えています。今回のMaydayもその影響が色濃いペダルです。

 

▲Fryer氏が来日した際の写真。AC30のブライアン・スペックへのカスタマイズをレクチャー中。

 

Maydayは歪み系ペダルながら、一般のオーバードライブと異なるペダル

 

 

Maydayはグレッグ・フライヤー氏が開発した軽い歪みの“歪み系ペダル”です。しかし、オーバードライブとは異なる方向性を持っています。

 

それは“AC30と組み合わせた時に、アンプの音量を抑えても、フルアップさせたAC30のようなサウンドが得られるペダル”という方向性です。

 

というのも、一般のオーバードライブ・ペダルは、汎用性を重視し、音的には目立たず、軽い増幅をする製品が主流です。その場合、ペダル自体にあまり音の個性はありません。しかし、Maydayには“AC30のようなサウンド”という強い個性があります。そのため、AC30との組み合わせた時はもとより、フェンダーやマーシャル、JCなどのアンプと接続した場合でも、AC30をドライブさせたようなサウンドとなります。この意味では、AC30シミュレーター、またはオーバードライブ用プリアンプと言った方がイメージしやすいかもしれません。

 

豊富なサウンドを生み出すアンプ・ライクなコントロール

Maydayは、5つのノブと2つのフット・スイッチを装備しています。これらにより、接続するアンプとの連携でリッチなサウンドを生み出します。アンプ・ライクなコントロールも特徴です。

 

■Input Level
インプットレベルは文字通り、入力のゲインになります。グレッグ氏はMaydayの前段に歪み系ペダル(Treble Booster Specialやオーバードライブなど)を接続することを想定。様々なペダルからのゲインを調節し、他のペダルとの連携とMayday以降の電気回路への悪影響を防止する目的でインプット・レベルを採用しています。

■Drive
ドライブは一般的なエフェクターと同様の歪み量調節ノブです。しかし、サウンド・キャラクターは全域でAC30風。また、サチュレーションやハーモニックスなどのイメージもAC30風のニュアンスです。

■Range
レンジは4段階のロータリー・スイッチで、Low Cutの効果が顕著です。一番右が最もLowが出る状態。この場合、大きなスピーカーを複数搭載したキャビネット。左側に回すにつれ、小さなスピーカー、または、小型キャビネットのようなサウンドになるイメージです。

■Tone
トーンはトーンノブが1個のアンプのような動作のトーン・コントロールです。

■Output Level
アウトプット・レベルはアンプに送る信号の大小です。

これらのノブとアンプの歪み量、イコライザーで、基本的なギター・サウンドを作っていきます。

 

《AC30と組み合わせ、ブリティッシュ・ロックを再現する際の推奨セッティング》

グレッグ氏は(AC30と組み合わせて使った場合、)「AC30アンプのマスター・ボリュームをフルに、チャンネル・ボリュームを1/4以下に。その上で、Maydayで歪みを作り、Maydayのアウトプットで、全体の音量調整を」という使い方を推奨しています。

 

これは先述のミュージカルの経験が反映された使い方です。Maydayで歪み部分のサウンドを作り、AC30はパワーアンプ+キャビネットとして使う方法です。この方法ではクイーンをはじめとするブリティッシュ・ロックでお馴染みのAC30のサウンドが得られます。

 

また、Maydayの前に、Treble Boosterやオーバードライブのような別の歪み系エフェクターを接続すると、さらに音が際立ちます。このような使い方ができるという点でもMaydayはオーバードライブというよりもシミュレーターやプリアンプに近い性格のペダルと言えるでしょう。

 

ディーキー・アンプをシミュレートした“D”スイッチ

Maydayの左側のフット・スイッチは“D”スイッチです。

 

クイーンのアルバムでは、電気技師でもあったジョン・ディーコンが自作した小型トランジスタ・アンプのディーキー・アンプ(Deacy Amp)を使ったギター・サウンドを聴くことができます。Maydayの“D”スイッチは、ディーキー・アンプ風の音を出すためのスイッチです。ディーキー・アンプが“非対称クリップ”という珍しい特性にグレッグ氏は着目。クリップさせるためのパーツを様々な組み合わせで実験し、ディーキー・アンプを再現しました。グレッグ氏は「ディーキー風のサウンドでは、Maydayのアウトプット・レベルを9~10に(アンプのマスターは適宜)」と推奨しています。

 

しかし、ディーキーの再現にこだわらないのであれば、ギターのエッジを効かせる効果は特筆に値します。というのも、“D”スイッチを踏むだけで、非対称クリップの独特のサウンドとなるからです。これは“ギター・ソロが他のパートに埋没するのを防ぎたい”などの際にも効果的なスイッチです。このような動作を生むエフェクターは類がありません。

 

なお、Maydayの電源は9V ACアダプター(センターマイナス)のみとなります。

 

楽器店フーチーズ村田氏の動画

Maydayは、その開発背景などではクイーンやブライアン・メイなどとの関係が外せません。しかし、ペダルタイプのエフェクターである以上、使い方は個々のギタリスト自身のアイデア次第です。

 

下の動画は楽器店フーチーズの村田善行氏によるMaydayの解説動画です。村田氏はクイーンやAC30に縛られることなく、高性能な歪み系ペダルとして、Maydayをレビューしています。使用ギターはCrews VINTAGE LINE ST-59、アンプはフェンダー・アンプを使用。アメリカン・ロックやブルージーなフレーズなどを盛り込み、現在の音楽シーンで使える歪み系ペダルとして使っているので、皆さんの参考となるはずです。また、村田氏のギタリスト目線の実戦的な解説はわかりやすいので、ぜひご視聴下さい。

 

 


お求めは全国の有名楽器店または弊社オフィシャルストアにて

※本記事の内容は2021年8月時点の情報です。