History of Kz Guitar Works
|年表
2001年 レッド・スペシャルを製作するギター工房として工房立ち上げ 埼玉県蓮田市に工房開設。(蓮田工房)
2002年 埼玉県飯能市に移転。(飯能工房)
2007年 オフィシャルでレッド・スペシャルの製作を開始
2008年 神奈川県藤沢市に移転。(片瀬工房)
2011年 モディファイド VOX AC30を発表
2015年 神奈川県逗子市に移転。(逗子工房)オリジナルギターのデザイン、製造を開始
2016年 NAMM SHOWでKz One Standardを発表
2017年 Kz初のアーティストモデル「Kz One Adam Slack」、ジュニアモデル「Kz One Junior」を発表
2018年 「Kz One Solid T line」、「Kz ST」を発表
2019年 Fryer Guitars製品の取り扱い開始、「KGW Double Coil(ダブルコイル)」を発表
2020年 Kz初のボルトオンモデル「Kz One Bolt-On 」を発表、独自イベント「祭 The Party 2020」開催
2021年 工房立ち上げ20周年
姉妹ブランド「KGW」からミドルクラスギター「Bolt-On 22」を発表
TradシリーズとしてSTシェイプの「Kz ST Trad 22」を発表
2022年 エフェクター「Kz TREBLE BOOSTER」と「Kz CLEAN BOOSTER」を発表
Tradシリーズ第2弾として、 TLシェイプの「Kz TL Trad 22」を発表
チェンバード構造でフルアコボディの「Kz One Air(エアー)」を発表
2023年 「Kz One」をフラットトップから「Kz One Carved Top(カーブドトップ)」へモデルチェンジ
|Kz Guitar Works 誕生
2001年、レッド・スペシャルを専門的に製作するための工房として埼玉県蓮田市にてKz Guitar Worksはスタートしました。Brian May本人のマネージメントに「レッド・スペシャルを作りたい」と連絡をしたところ、「QueenおよびBrian Mayの名前を使わなければ禁止はしない」と返事を受けレッド・スペシャルを製作を開始。
[蓮田工房 写っているのはプロトタイプのレッド・スペシャルです]
約1年半かけて、3本のプロトタイプが完成します。
この内2本のレッド・スペシャルを携えブライアン・メイ本人のレッド・スペシャルを修復したことで著名なグレッグ・フライヤーをオーストラリア・シドニーまで訪ねます。Kz製レッド・スペシャルはグレッグに高く評価され、紹介を受けたブライアン・メイとの交友がはじまります。後のオフィシャルモデルの製作につながる重要な出来事でした。
[シドニーのグレッグの工房にて]
|オフィシャルのレッド・スペシャル、BM superの製作
2007年、Brian May Guitars(ピート・マランドロンというブライアンのギターテックとHouse Musicというロンドンのギターショップの社長が2人で立ち上げたギターブランド。)のミッドレンジの製品の製作プロジェクトにグレッグ・フライヤーとKz Guitar Worksが選ばれます。2007年から2010年にかけて両者主導により110本のレッド・スペシャル(Brian May Super)を製作。
[製造を手掛けたBM Super]
この時に製作した製品は世界中のレッド・スペシャルファンから好評を博し、2008年のQueenワールドツアー”the cosmos rocks tour”ではブライアン・メイ本人が演奏しました。
[Queen “the cosmos rocks tour”]
|モディファイド VOX AC30の開発
藤沢市は片瀬に工房移転後の2009年、ブライアン・メイのVOX AC30モディファイを行ったアンプビルダーでもあるグレッグを日本に招き、AC30モディファイに関する情報、技術が伊集院に伝授されました。
[グレッグによるアンプモディファイのレクチャー]
この後の2年ほど独自にテストや研究を続け、2011年にグレッグのデザインを基に独自のアレンジを加えてより扱いやすいアンプに仕上げた”モディファイド VOX AC30“を発表します。
|閉鎖危機を乗り越え初代Kz One構想を開始
オフィシャルモデルの製作プロジェクト、モディファイド VOX AC30の開発が終了した後、2011年末で工房を閉めると伊集院が宣言。しかし、「レッドスペシャルを修理してほしい」「辞める前にこれをやってほしい」といった依頼や励まし、応援が多数集まり、依頼された仕事をこなすのに1年半がかかることになってしまいます。この時期の仕事やレッド・スペシャルの製造を通じて生まれた知識や経験、技術を使って自分にしか作れない新しいギターを今なら作れるんじゃないか、この仕事をやる意味があるんじゃないかと考え工房の閉鎖を撤回し、リペアやアンプのモディファイといった業務をこなしながら工房を継続、新たなモデルの構想を開始します。
[2014年サマーソニック出演のために来日したブライアンと再会]
2014年、レッド・スペシャルのテイストを取り入れ、Kzの経験と知識を融合させたオリジナルモデルの開発をスタート。
[プロトタイプの製造風景]
[旧Kz Oneプロトタイプ]
およそ8種類のボディシェイプ、20種類以上のコントロールレイアウトをデザインし、その中からベストな組み合わせを採用したプロトタイプを完成させ、さらに改良を続けた末の2015年、遂に初のオリジナルモデルが完成しました。「新しい一歩、次の一歩」という意味を込めて「Kz One」と名付けられます。
[旧Kz Oneお披露目ライブにて]
同時期、自社工房での製造効率を高めるために工房は現在の逗子工房に移転。
[初代Kz Oneリリース時のフライヤー]
|オリジナルの要素を大きく組み込むための大幅なモデルチェンジ
「Kz One」を完成させた4ヶ月後、よりオリジナリティの高いデザインを求めて大幅なモデルチェンジを敢行します。レッド・スペシャルのテイストを減らし、シンプルで美しくバランスに優れたオリジナルのボディシェイプにリアレンジ。新たなスタンダードを作るという意味を込めてこのモデルを「Kz One Standard」と命名。翌年の2016年、カリフォルニア週アナハイムで開催されたNAMM ShowにてKz One Standardを発表し、多くの反響を得ます。
[Kz One Stadndardのフライヤー]
[レッドスペシャルとデザイン変更後のKz One(ピックアップはまだクラシックブリティッシュでした)]
Kz One Standardに採用していたAdeson製ピックアップの供給がストップしたのを機に、2017年よりオリジナルピックアップの開発を開始します。交流のあるピックアップビルダーやプロギタリスト達からの意見を基にして完全なオリジナルデザインのピックアップ、KGWを完成させます。
2017年にはKz初のアーティストモデル、「Kz One Adam Slack」とジュニアモデル、「Kz One Junior」を発表、2018年には「Kz One Solid T line」、「Kz ST]を発表。
進化し続けるギターメーカー「ケイズギターワークス」は、オリジナルギター「Kz One」で新しい時代のスタンダードを目指すギター製作工房です。日本のメーカーの誇りを持って、一本一本心を込めてオリジナルギターをお届けします。