Guitar Gallery File.0001 / Kz One Semi Hollow 22F 3S23 Karler All Rose Natural #20200216
更新日:2021-03-02
厳選のオールローズで作られたKz One
◇ボディ・トップ / バック / ネック / 指板が全てローズウッドのスペシャル・モデル |
《ティザー動画 /約60秒で記事内容がわかる!? 》
▲Kz One Semi Hollow 22F 3S23 Karler All Rose Natural #20200216
クロサワ楽器 池袋店様オーダー品
《From Workshop》
ローズウッドはアコ/エレキ問わずギターの製作には欠かせない木材です。アコではサイドやバック材として薄い材を、エレキでは指板用として細い板材を使います。硬い木質で、サウンドは良いのですが、ソリッド・エレキのボディ材には重すぎます。そして、元々が高額な上に、ワシントン条約によって輸出入が規制されていますから、エレキ用のボディ材としては、現在では全く流通していません。弊社にはエレキギター3本分のローズウッドが入荷した際に、クロサワ楽器 池袋店様に一括でお買い上げいただいて、その木材で作った1本がこのKz Oneセミ・ホローです。
ローズウッドは硬質な材なので音の伝導性が高く、ホローボディ内の音の反響にも優れています。Kz Oneはセミホロー構造とソリッド構造を同等に考えて当初から設計しています。そのためKz Oneセミホローとローズウッドの相性は抜群です。さらに、ネックも指板も全てローズウッドですから、レゾナンスが最高の1本に仕上がりました。
塗装面でも鳴りを極力損なわないように艶消し/導管出しで仕上げました。ルックスもホワイトのバインディングと併せて、ローズウッドの雰囲気と精悍さを両立して、演出できています。
ピックアップはKGWピックアップを3基。コントロールには豊富なバリエーションの3S23です。エレクトロニクス面でも貴重な1本で多彩なサウンドをお楽しみいただけます。
今後入荷する見込みがないほど、希少な木材で作られた唯一無二のKz Oneセミホローとなりました。
《Voice : クロサワ楽器 池袋店 石井雄揮氏》
KGWの方から「極上のローズウッド材が3本分入荷しましたけど、どうしますか?」と連絡をいただき、その材で作った1本がこの”オールローズのKz One”です。
Kzさんのギターはどちらかというと丸い音、スイートなサウンドに行きがちなんです。このキターでは、オールローズによって、音に芯があるんです。すごく煌びやかなサウンドが特徴です。LowとHighがガツンと出てくれるので、アンプに直接つなぐだけで良い音を出してくれます。また、今回は、KGWピックアップを搭載し、3S23仕様で完成させました。この1本で、どんな音楽にも対応できるのも魅力です。
ともかくローズウッドのボディ材は入手の望みが薄いので、お買い上げになってから、お客様がご自身のニーズで他のPUに載せ替えたい、みたいなご要望が出てきたら、その時はご相談を含め、あらためて対応したいと思っています。
▲ローズウッドによるボディ・トップ / バック / ネック / 指板
▲トラスロッド・カバーもローズウッドで特別に製作
▲トップのホワイト・バインディング
▲KGW PU × 3
▲3S23のコントロール
▲Kahler
《SPEC》
[Body]
■トップ木材 / ローズウッド
■バック木材 / ローズウッド セミホロー
■バインディング / ホワイト
■ブリッジ / Kahler
■Fホール / なし
■PU / KGW × 3
■コントロール / 3S23(ver1)
[Neck]
■スケール / 635mm (25inch)
■ネック木材 / ローズウッド
■ヘッド・トップ木材 / ローズウッド
■指版材 / ローズウッド
■指板バインディング / ホワイト
■ネック・グリップ / ミディアム・ファット
■フレット / FW55090
■正面ポジション・マーク / マザー・オブ・パール
■サイドポジション・マーク / マザー・オブ・パール
[ハードウェア]
■ハードウェア・カラー / クローム
■ピックガード / なし
[カラー]
■トップ / ナチュラル
■バック / ナチュラル
■ヘッド・トップ / ナチュラル
■仕上げ / 艶消し 導管出し
[特別仕様]
ロッドカバーをローズで製作
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※本記事は2021年2月時点の情報です。